スーパーファミコンセプテントリオンの紹介



セプテントリオン』 (Septentrion) は、1993年5月28日ヒューマンから発売されたスーパーファミコンテレビゲーム。ジャンルは2Dアクションアドベンチャーゲーム。「セプテントリオン」は、ラテン語で「北斗七星」を意味する。なお、北米では『SOS』のタイトルで発売された。
1999年3月11日にはPlayStation用ソフトとして、3Dアクションゲームとなった『セプテントリオン ~Out of the Blue~』が発売された(後述)。

概要

テレビゲームに映画のような迫力とライブの様な臨場感を持たせることを目指して作られた、シネマティックライブシリーズ第1弾。パニック映画特有の感覚をゲームシステムに取り入れている。
豪華客船レディ=クリサニア号が嵐による高波によって転覆。主人公は生存者を探索・救出しながら、リアルタイム60分以内(条件によってはそれ未満)に沈没する客船を脱出しなければならない。
世界観は映画『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)のオマージュである。主人公の1人はスコット牧師と全く同じ特徴を持ち、中には同作と全く同じ会話までされることもある。また、ゲーム中の字幕やオープニングやエンディングのスタッフロールも映画そのものである。BGMは1曲が続けて流れるのみである。
発売元であるヒューマンは倒産しており、2007年にテレビ番組『ゲームセンターCX』で本作が取り上げられた際の版権表記は「(C)HAMSTER Co. ゲームデザイン・シナリオ 木邨圭太」となっていたが、後に発売された番組のDVD版では「(C)木邨圭太」となっている。

ゲーム内容



基本はサイドビューのアクションゲーム。ジャンプで足場を乗り越えたり水中を泳いだりしながら脱出口と生存者を探していく。とても高い場所から落ちてしまったり、落ちてくる障害物などに当たったりするとミスとなり、仲間にした生存者と引き離されると共に5分経過のペナルティがある。60分が過ぎるか、残り時間5分未満でミスするとゲームオーバー。
見つけた生存者は自動的、生存者によっては回答と無視による説得で仲間にする事ができる。仲間にした生存者(以下、仲間と表記する)は主人公についてくるが、自動ではなく操作する主人公がいる地点を指定することで仲間がそこに移動する方式であり、誘導は自由とは言えない。仲間が危険な場所を越える際は手を貸すことで補助することができる。高い場所からの落下や体力[2]が尽きた事によって死んでしまった仲間は二度と復活しないため、誘導には慎重を要する。子供や女性、老人など体力の低い者はすぐに疲れてしまったり、主人公が助けてやらなければ障害を越えられなかったりする。
船は時間の経過と共に傾斜が変化し、それまで行けた場所に行けなくなったり、逆に行けなかった場所に行けるようになったり、浸水したりしていく。船内の構造は一定だが傾斜の変化はランダムであるため、脱出口を確保しているとしてもそこまでの道が常に安定するとは限らない。救助する生存者によってルートも異なる。
ゴールまでたどり着ければエンディングとなるが、たとえたどり着いたとしても必ず生還できるとは限らず、仲間のポイントの合計と重要人物の救助状況によって主人公のみ生存や逆に主人公以外生存、そしてゴール地点で全滅というエンディングさえある。

評価

  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では9・8・7・8の合計32点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得、レビュアーの意見としては「死への恐怖感を、これほど切実に感じさせてくれたゲームはなかったのでは」、「スペクタクルな映画を見てるようなドキドキがある」、「(システムはいいが)完璧なマップが用意されていて初めて楽しめるゲームだと思う」、「救出された人の足手まとい感が、微妙なところ」どと評されている[8]

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