スーパーファミコン クロノ・トリガーの紹介
後にPlayStation版が発売され、続編にあたる『クロノ・クロス』も製作された。また、2008年11月20日にニンテンドーDSへの移植版が発売された。2011年4月25日からiアプリとして配信され、2011年4月26日からWiiのバーチャルコンソールでスーパーファミコン版が、2011年9月28日からゲームアーカイブスでPlayStation版が配信されている。2011年12月9日にはiPhone / iPod touch版が、2011年12月22日にはAndroid版とEZアプリ(B)版が配信された(各機種版の詳細は移植版の節を参照)。
ストーリー
主人公クロノは千年祭が開催された街で出会ったマール、幼馴染みのルッカと共に偶然の事故から時間を移動する手段を発見し、時を越えて様々な時代を行き来する中で、自分達に降りかかる問題を解決していく。やがて荒廃した時代に行き着いたクロノ達は、そこが謎の生命体「ラヴォス」によって滅亡した自分たちの未来であることを知る。クロノ達は失意に陥るものの諦めず、ラヴォスの出現した原因を突き止めて過去と現在に戻り、未来を変えて救うことを決意する。
未来で出会ったロボットの仲間、ロボを得て時代を巡るうちに、ラヴォスは中世時代の魔王が人類殲滅のために作り出したという情報を得る。中世へ行き、勇者サイラスの親友であり、呪いで姿を変えられたカエルと協力し魔王を倒したクロノ達だが、魔王はラヴォスを創ったのではなく、地底に眠るラヴォスを呼び起こそうとしていただけと知る。ラヴォス復活の儀式の影響でゲートが開き原始時代に飛ばされるクロノ達、そこでは恐竜人と原始人の生存を懸けた戦いが行われていた。
祖先の原始人達と共に戦い、恐竜人の首領を倒すことに成功したクロノ。しかしその時、天に輝く赤い星が近づいてくる。そこで原始人の長であり、仲間となったエイラのつぶやいた言葉「ラヴォス」にクロノ達は驚愕する。別の惑星から地球へやってきた異星知性体、それがラヴォスだったのだ。更にクロノ達は時を渡り、人々が魔法を利用していた時代に赴きラヴォスの力を手に入れんとする者の野望を止めようとする。しかしラヴォスの力は強大で、戦いの中クロノが消滅してしまう。クロノの犠牲により難を逃れた仲間たちであったが、クロノを失った悲しみに暮れていた。そんな折、同じ時代に来ていた魔王から時の賢者であるハッシュならクロノを助けられる可能性を知ると聞く。「時の卵」クロノトリガーの力を借り、無事クロノを取り戻した一行は魔王も加えて再びラヴォスとの最終決戦に赴くのであった。
世界設定
主人公たちは過去・現在・未来にわたり、時間を越えて冒険をする。冒険の舞台となる時代は5つあり、その数だけワールドマップが用意されている。また、過去での行動により現在と未来のワールドマップや人物などに変化が発生するケースもある。
次に、各時代の特色を紹介する。なお、「A.D.」は「ガルディア王国暦」、「B.C.」は「ガルディア王国暦前」で、A.D.1年はガルディア王国の成立年である。
- 原始(B.C.65000000)
- 原始の世界では、猿から進化した人間と、恐竜から進化した恐竜人がおり、それぞれが「大地のおきて」に従って次の時代への生き残りを懸け争っている。人間たちは竪穴式住居を築き小集落を形成している一方、恐竜人たちはコロニーに大集落を作り上げている。また人間たちは、恐竜人と戦う「イオカ族」と、恐竜人を恐れて森に隠れ住む「ラルバ族」の2つに分かれている。各地で火山が噴煙を上げており、その合間に平野とジャングルがある。
- 古代(B.C.12000)
- 古代は、雪と氷に覆われた極寒の世界であり、現代では失われた「魔法」が使われていた時代である。陸地はわずかに残るばかりで、地表のほとんどは海で占められている。魔法の能力を持つか否かで人は2つの階層に分かたれている。魔法を使うことができない人間は、厳しい環境の中ひっそりした生活を強いられている。一方、魔法を使うことができる人間は、浮遊大陸に魔法によって支配される王国を築き、常に魔術を磨いていた。後に大陸の大半が海中に沈むが、A.D.600年に地形変化などは起きていない。
- 中世(A.D.600)
- 中世では、魔王がモンスターの軍を率いて、世界の征服に乗り出している。人間側の唯一の希望である勇者サイラスは青年剣士グレンと共に魔王討伐を志すが、サイラスは敗れ、人々は絶望の淵に立たされていた。
- 現代(A.D.1000)
- ガルディア王国の千年祭を祝う平和に酔いしれる現代。電気・ガス・水道などの一般的なライフラインが普及している。王国に住む少年クロノは、祭りの会場で一人の少女と出会う。その後、幼馴染の科学者ルッカが発明したテレポッドという転送装置がきっかけとなり、遥かなる時間を巡る冒険に旅立つことになる。
- 世界崩壊(A.D.1999)
- A.D.1999年、ラヴォスの日1時24分、6000万年以上もの長きに渡って地中深くに潜んでいたラヴォスが地上に姿を現すことにより、地球は死の星となる。DS版ではタイムワープ時にこの時代にカーソルを合わせるとワールドマップが確認できるが、ラヴォスとの戦い以外で冒険の舞台として歩くことはできない。なおこの時代のラヴォスとの戦いに敗れると、それにより世界が滅ぼされる様子が描かれたバッドエンディングが流れる。
- 未来(A.D.2300)
- 人々は地上に残るシェルターでわずかに生き長らえていた。廃墟の街には暴走した機械やミュータントがあふれ、人々に牙を向く。自分達の世界の結末を変えるために、クロノ達はラヴォスを倒すことを決意する。
- 黒の夢(B.C.12000 - A.D.2300)
- 古代でラヴォスを呼び覚ました後の海底神殿が変化した姿。本作のラストダンジョンであるが、ここを訪れなくてもラヴォスと戦うことは可能。
- 時の最果て(∞)
- 全ての時代に通じていてどの時代にも属さない時空を越えた謎の場所。物語を進める上でクロノたちの拠点となる。
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